札幌で行われる大レースと言えば、「札幌記念」ですね。
過去にはエアグルーヴやセイウンスカイ、アーネストリーやトーセンジョーダンなど、ここを制してG1馬まで上り詰めた馬は多数います。
グレードで言うと、G1の次に格式高いG2という格ですが、賞金が高額なのが特徴の一つ。2015年からは更に賞金が増額されました。
札幌記念の1着賞金と着順別の賞金金額についてご紹介しましょう。
札幌記念の1着賞金と着順別賞金額
札幌記念の1着賞金は6800万円(※2015年現在)
これはG2グレードでは最高額となっています。それだけ重要なレースと位置づけられているわけですね。
そして、2着以下の賞金額は以下の通りです。
2着・・2700万円
3着・・1700万円
4着・・1000万円
5着・・680万円
一般的なG2グレードの賞金が5300万円~6500万円の価格帯に収まっているので、札幌記念だけ別格なのが分かると思います。いわゆるスーパーG2なのが札幌記念なのです。
参考:JRA
秋のG1戦線や凱旋門賞挑戦への重要なステップレース的な位置づけ
なぜ、札幌記念だけそこまで高額なのか?
その真相はJRAのみぞ知るところですが、札幌記念は地理的にも時期的にも秋への重要なステップレースとなっています。
サラブレッドは暑いのはあまり得意ではありません。なので、JRAの最高格のレースであるG1は夏には行われません。多くの有力馬たちは夏はお休みするわけですね。
そのお休み場所の中心が北海道。ここで休養を取り、秋に備える馬が多いことから、札幌で行われる札幌記念には参加しやすいメリットが生まれます。
また、近年ではここからフランスの最高峰レースである凱旋門賞を目指す馬も出てきました。
札幌記念が行われる札幌競馬場は洋芝が採用されていて、フランスの競馬場に芝質が比較的近いものとなっています。その辺りを踏まえ、札幌記念を試走にあてる場合が増えてきました。
このような背景があることから、有力馬が参戦しやすく、メンバーが濃くなる傾向があります。そこで盛り上がるようにJRAが賞金を高額に設定しているのかもしれませんね。
まとめ
有力馬が多く参戦する札幌記念はG2では最高金額の賞金が支払われる名実ともにスーパーなG2ですね。一度は生で観戦してみたいものです。
コメント
馬産地である北海道にもGⅡをという意味で創設されたと聞いている。
いずれ、夏のGⅠになるのではないかとも噂されている。