速いだけじゃない! レース中の駆け引きが醍醐味の競輪ですが、最高峰のレースGPを目指して多くの選手が熾烈な争いを繰り広げています。
最も多くの賞金を手にした競輪選手は誰なのか?生涯獲得賞金ランキングを見ていきます。
【早速紹介!10位~4位】
夢のある職業、競輪選手のトップに立つのは? まずは10位から4位までをご紹介です。
第10位:武田豊樹選手 1,458,653,358円
第10位にランクインした武田選手は、実は元スピードスケートの選手! ソルトレークシティ五輪後に転身し、2003年のデビューから現在まで前線で活躍しています。
第9位:井上茂徳選手 1,566,434,532円
1980年から1990年代に活躍した井上選手。現在は引退し、競輪評論家として活動中です。「井上茂徳杯」が開催されるほどの人望と功績を残した選手です。
第8位:伏見俊昭選手 1,576,828,143円
デビューの翌年からS級のレースに参戦、活躍した伏見選手が第8位です。アテネ五輪ではチームスプリントのメンバーとして出場し、見事銀メダルを獲得しました。
第7位:吉岡稔真選手 1,688,664,299円
「不動心」をモットーにする吉岡選手が第7位。現在は評論家に転身しています。ご兄弟も競輪選手の「競輪一家」です。
第6位:鈴木誠選手 1,699,838,255円
G1連続25回出場という驚異の記録を打ち立てた鈴木選手がランクイン。現在は追込選手として活躍中ですが、計算と技術を組み合わせた疾走は今でも高く評価されています。
第5位:小橋正義選手 1,710,733,488円
井上選手の再来と言われ、「新鬼脚」などの愛称で親しまれた小橋選手。2018年には日本明輪会入りを果たしました。
第4位:滝澤正光選手 1,756,440,831円
現在は日本競輪学校の校長を務めている滝澤選手が第4位です。優勝回数は150回にもおよび、1980年から1990年代の競輪界を牽引しました。
【第3位:村上義弘選手】
滝澤選手に憧れて競輪選手を志したという村上選手が第3位にランクインしました。その生涯獲得金額は2018年現在で1,794,658,589円にのぼります。
弟の村上博幸選手とともに活躍し、2010年の向日町記念決勝では兄弟ワンツーフィニッシュを決めました。
翌年には史上初となる兄弟でのダービー連覇を達成するなど、兄弟の素晴らしい連係がよく取り上げられていました。2018年には通算600勝を果たしています。
【第2位:山田裕仁選手】
現在、競輪評論家として活躍している山田選手の生涯獲得賞金は1,917,825,099円。第2位にランクインです。
「無冠の帝王」と呼ばれるほど実力はあるのになかなかタイトルをものにできず、苦悩した時期もあったと聞きます。
しかし1997年のKEIRINグランプリで優勝を果たしてから快進撃が始まります。特に2002年から2003年は山田選手の独壇場といっても過言ではない強さで、数々のタイトルをものにしていきました。
【第1位:神山雄一郎選手】
2,821,664,509円という圧倒的な金額を稼ぐ神山選手が堂々の第1位となりました。50歳となった今も現役で最前線を走っています。
神山選手に関しては、様々な逸話や記録が多く存在します。
GI 16勝は未だにその記録を破られていませんし、KEIRINグランプリ最多出場選手でもあります。
通算獲得賞金は25億円を優に超え、勝利回数は通算800回以上。圧倒的とも言える存在です。
しかし、実はKEIRINグランプリだけは優勝経験がないんです。これだけ素晴らしい戦績を残した選手にも勝ちきれないレースがあるのが意外ですね。
【GPと競輪選手のグレード】
競輪選手が多くの賞金を稼ぐには、どういった道筋を辿ればいいのでしょうか?
競輪にはレースと競輪選手それぞれにピラミッド式のグレードが存在します。そのグレードが高いほど賞金も高額になっていくわけです。
今回はグレードの詳細についてもう少し見ていきたいと思います。
まず、レースについてです。競輪のレースは全部で6種類のグレードにわかれており、上からGP、GI、GII、GIII、FI、FIIとなっています。
特に最高峰と言われるGPは1年間でもっとも活躍した9名のみが参加できる狭き門で、その優勝賞金はなんと1億円。多くの競輪選手の最終目標がGPに出ることなのです。
そして、レースに参加する条件として競輪選手自身のグレードが要求されることがあります。
SS級を筆頭にS1、S2、A1、A2、A3に振り分けられています。半年に一回のペースで成績による入れ替えが行われるシビアな世界です。
競輪選手は生き残りをかけて、あるいは頂点を目指して、日々切磋琢磨しているのです。
【まとめ】
毎週激しい争いが繰り広げられ、見る者を熱くさせる競輪ですが、戦いはレースの外側でも続いていたのですね。
厳しいグレード制度とクラスの入れ替えという緊張感漂うシステムが、日夜競輪選手を極限まで追い込んでいきます。
そうやって上り詰めた先のGPで最高の景色を見ることが、競輪選手の悲願なのでしょう。
※参考サイト
http://keirin.jp/pc/top
http://keirin.jp/pc/dfw/portal/guest/column/download/kiroku2017_1.pdf
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