日本で行われる中央競馬GIレースの中で長い歴史と伝統を持つ競走が天皇賞。東京芝2000mで行われるようになったのは第90回・1984年からです。
賞金の他に優勝賞品として皇室から楯が贈られることから別名『盾』とも言われます。古馬(4歳以上の馬)になってから獲得できるタイトルの中でも最高クラスの栄誉です。
2015年から増額となった天皇賞秋の賞金配分と歴代の最高配当について調査します。
天皇賞秋の賞金配分について
天皇賞秋の賞金は、以下の通りです。
1着 1億5,000万円
2着 6,000万円
3着 3,800万円
4着 2,300万円
5着 1,500万円
天皇賞秋の賞金はこれまでは1億3,200万円でしたが、2015年から20年ぶりに増額で1億5,000万円となりました。
優勝した場合の賞金がさらにどのように配分されるかと言うと、
馬主 1億2,000万円
調教師 1,500万円
騎手 750万円
厩務員 750万円
このようになります。
その他詳しい賞金体系については以下にまとめていますので、興味ある方はお立ち寄り下さい。
天皇賞秋の歴代最高配当は?
2005年、14番人気のヘヴンリーロマンスが2連覇を狙う1番人気・ゼンノロブロイをゴール前でギリギリ差し切っての勝利、3着にも13番人気・ダンスインザムードが入り、
3連単・1,226,130円
これが天皇賞秋での最高配当で、JRA・芝のGIレースの中では歴代・15位の高配当です。
ヘブンリーロマンスとダンスインザムードの2頭とも牝馬だったのが印象的なレースでした。昨今の競馬界は本当に女が強いです。(人間界もですかね笑)
超主観的!天皇賞秋の名場面
名場面と言えば2008年の女王対決を私は挙げます。
1番人気・ウォッカ、2番人気・ダイワスカーレットで天皇賞としては珍しく牝馬が1、2番人気を独占。1番人気はウォッカでしたがダイワスカーレットとの直接対決では4戦1勝3敗と完敗していました。
東京の直線は長く逃げ馬には厳しいとも言われた中、ハイペースで逃げるダイワスカーレット。対するウォッカは好位でじっくり脚をためて直線勝負の構え。
誰もがダイワスカーレットは直線でバテると思っていましたがその脚色は直線に入っても鈍らずウォッカがダイワスカーレットに追いついたのはゴール寸前でした。そのまま2頭がほぼ同時にゴール板を駆け抜けダイワスカーレットがギリギリ逃げ残ったようにも見えましたが何度リプレイを見ても同時にゴールしているようにしか見えませんでした。
13分もの長い審議の結果、1着・ウォッカ、2着・ダイワスカーレットでその差は『2cm』。2kmもの距離を走って2cm差でゴール。
宿敵・ダイワスカーレットにウォッカが2cm差で勝つとともに、2頭とも牝馬でしかもレコードタイムでの決着。このレースこそ天皇賞秋では語り継がれる名場面ではないでしょうか?
(あなたはどのレースがベスト・オブ天皇賞秋ですか?よろしければコメント欄でご紹介頂ければ嬉しいです。)
さいごに
6馬身差で圧勝したはずのメジロマックイーンがまさかの失格降着、稀代の逃げ馬・サイレンススズカが安楽死処分となるなど1番人気馬に何かが起こるレースで、天皇賞秋は別名『府中2000mには魔物が住む』レースとも言われています。
2010年のブエナビスタが1番人気で勝ったのを最後に4年連続で伏兵馬が勝っていますし、今年の天皇賞秋は1番人気馬が府中の魔物に襲われるのか、ジンクスを打ち破って1番人気馬が制するのか今から楽しみです。
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