日本のプロ野球とメジャーリーグ(MLB)の平均年俸を調べてみたら・・・とんでもない年俸格差が生まれていることが分かりました。
それは一体何故なのか?深堀りしてみましょう。
プロ野球の平均年俸は
まずは、日本のプロ野球から。
2015年開幕時点での平均年俸はこちら。
支配下公示選手732人の平均年俸は、前年度比3.6%増の3811万円
一人あたり3800万円程度となっています。
これだけ見ると結構もらってるなと感じるでしょうか。庶民的には1000万以上もらえたら凄い!となりますからね。
ただ、アスリートには選手寿命があるので個人的には少ない感じがします。引退後から老後までの生活も考えると。
もちろん、これは年俸の平均値なのでもらっている人はもらっています。
一番もらっている選手はソフトバンクの柳田悠岐選手の5億5000万と言われています。(2018年現在)
メジャーリーグ(MLB)の平均年俸は
日本のプロ野球を踏まえた上でメジャーリーグの平均年俸を見てみると・・・
米大リーグ選手会の調査によると、今季の大リーガーの平均年俸は381万8923ドル(約4億6千万円)で史上最高だった。
よ、4億6000万!!
ちょっと桁違いな数字が出てきました。しかも史上最高額をマークしたそうでメジャーリーグは右肩上がりな様相。単純計算で日本のプロ野球より12倍多く年俸をもらっていることになります。
そりゃあ、日本人がこぞって憧れる舞台ですし金銭的にもそんなに夢があるなら挑戦したくもなるってもんでしょう。
何でこんなに違うのか??
でも、12倍の格差は凄すぎます。何でこんなことになっているのでしょう?
大リーグの総収入はテレビ放送権料の高騰などで今年は約90億ドル(約1兆900億円)に上り、これに伴って平均年俸も上昇
大リーグ全体での収入はなんと1挑円超え!凄まじい人気っぷりですね。
一方、プロ野球の総収入は毎年約1000億円ほどで頭打ちになっているとか。しかも、15年程前は両者ともに同じくらいの売り上げだったそうですよ。
参考:日経ビジネス
そんなに収入に差が開いてしまうと、選手に払うお給料にも違いが出てくるのは当然ってもんです。
売り上げが丁度12倍ほど違いますので、給料もそれに綺麗に比例しているのはまた面白いですが、日本人としては何だか寂しい限りです。
ここでもう少し掘り下げるべく、調査していたらこんな記事を見つけました。
球場経営、リーグビジネス……楽天が変えたプロ野球の仕組みとは
書いてあることがちょっと小難しいのでザックリ解釈すると、メジャーリーグでは中央集権的な感じできちんと組織があってそこに集まったお金を各球団に分配している。
一方、日本のプロ野球は各チームがおのおの一生懸命頑張って売り上げを伸ばそうと工夫している。
そんな感じです。
中央組織に集めることで、放映権料だったりその他色んなものの価値が高まり、単価も上がり売り上げも上がる。
そしてそれを強弱問わずに分配することで、弱いチームでもある程度資金力が備わり選手だったり環境だったり、サービスだったり充実を図れる。
そういうわけですね。
日本もそうすればいいのに・・・
と外の人間から見ればすぐに思いつくのですが、中の当事者から見ると色んな既得権だったり大人の事情があるのでしょう。
ただ、パ・リーグは楽天の参入により色々と刺激になっているようで少しずつ良くなってきそうです。
とにかくファンとしてはいい試合、ワクワクする試合を見られたらそれでいいのですが。
そこにフォーカスを当てて運営関係者の方々には考えてもらいたいですね。
まとめ
日本のプロ野球は大きな構造改革が行われない限り、今後も平行線から大きく脱却はできなさそうです。
高校野球の方が断然面白いという声が私の周りではよく聞かれますが、「プロ野球まじ面白い!毎回ワクワクするよね。」という会話に変わるような良い変化を期待してこの記事のまとめとしましょう。
頑張れ!日本のプロ野球。
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コメント
メジャーリーグは30球団、日本のプロ野球は12球団。アメリカの人口が3億2千万人だから人口比で言うと、球団数もそれに大体応じたものになっているだけに、総収入/球団数の差がそのまま選手の平均年俸の差になっている感じですね。
コメントありがとうございます。
なるほど。人口と球団数という切り口も面白いですね。