【Jリーグ】放映権料の推移!使い道はチームへの分配と何?

Jリーグがイギリスの世界最大大手、パフォームグループと放映権契約を結びましたね。Jリーグ放映権の契約先も何度か変遷を経ていて、それに伴って放映権料も変わっています。ここではJリーグの放映権料の推移とその使い道について見ていきます。

 

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Jリーグの放映権契約はプロ野球と異なる!

Jリーグは、各クラブのゲームをリーグ戦やカップ戦で行っていますが、そのゲームをメディアに放映もさせています。その権利を放映権と言い、メディアに権利を与える事で収益を上げています。

Jリーグの放映権契約の場合、Jリーグに所属する各クラブが個々にメディアと契約する方式ではなく、Jリーグが一括してメディアと放映権契約を結ぶ方式を採用しています。

日本のプロ野球は、各球団がメディアと個別に契約をしていますが、この方式には人気球団のゲームばかりが放映されてしまい、不人気球団には放映権収入が期待できないというデメリットがあります。

そこでJリーグは、プロ野球の方式を反面教師とし一括契約方式を採用したのです。その結果、各クラブのゲームがバランス良く放送される事になり、各クラブ応分に放映収入を分配されているのです。

そのJリーグが、去る7月20日に2017年度から向こう10年間の放映権料2100億円の契約を成立させたと発表しました。

相手先はパフォームグループの映像配信サービス『DAZN(ダ・ゾーン)』。

パフォームグループはイギリスに本拠を置く世界最大級のデジタル・スポーツコンテンツ&メディア企業です。

従来のスカパーJSATとの契約が今年度で終了となり、それに伴い、新たな巨額契約相手となったのがパフォームグループということになります。

『DAZN』公式サイトも文末に載せていますのでご参考にされてくださいね。

 

Jリーグの放映権契約の変遷と放映権料の推移を見てみた!

Jリーグの放映権契約を発足から現在までの間でざっくり見てみると、人気や経済状況によって紆余曲折しているのがわかります。

 

1993年〜1995年(Jリーグ開幕当初)

NHK、民間放送がほぼ放送

全国放送やゴールデンタイムでの中継多数

1993年〜1996年

スポーツ・アイで全試合中継

1996年〜

視聴率の急激低下に伴い放送局が中継から撤退

全国放送はNHKのBS-1、BS-hi

1997年〜

ジュピター・プログラミングと契約

2002年〜2006年

NHK・TBS・J SKY SPORTSの3社と放映権契約

放映権料は年間49億円(ヤマザキナビスコカップ・JリーグJOMOオールスターサッカーを含む)

2007年〜 2011年

スカパー・NHK・TBSの3社放映権契約

放映権料は年間50億円

スカパーは優先放映権を確保しJ SPORTSにもサブライセンス

2012年〜2016年

2012年に放映権契約を再更新

スカパーJSATと5年契約

CS放送はSky・A Sports+(スカパーからのサブライセンス)、TBSチャンネル・J SPORTS

BSデジタル放送はBS-TBSによる無料放送からスカパー!e2による有料放送へ変更

NHKの地上波放送、BS放送も継続

2017年〜

2017年の放映権契約更新でイギリス、パフォーム・グループの動画配信サービス『DAZN』との間で10年間・総額約2100億円の契約

年間平均に換算すると210億円を超える

二次利用のため『DAZN』ではなくJリーグが映像制作会社と契約し制作コストを負担、映像の著作権はJリーグが保有

無料放送(地上波・BS)、CS放送に関しては8/5現在未定だが、何らかの契約は行われる予定

参照:放映権 (サッカー)

 

当初は各テレビ局とJリーグが一括契約していましたが、視聴率の低下で放映するテレビ局が減ってしまった事から、次第にスカパーJSATに放映権を集中していました。

現在までのJリーグの放映権料収入は、毎年概ね50億円と発表されています。

来年度からのパフォームグループとの契約は、10年間で最低保証金額2100億円と発表されましたので、従来の契約金額から飛躍的な収入増の契約を勝ち得た事になります。

 

2シーズン制廃止になるか?

この巨額の契約が成立した事で最も期待されている事があります。

それは変則的な2シーズン制を廃止して従来通りの1シーズン制に戻す事。

Jリーグは収益改善策として、1シーズン制を改め昨年から2シーズン制を採用しています。

2シーズン制とは、ファーストステージの優勝チームと、セカンドステージの優勝チーム、そしてそれぞれの2位のチームがシーズン終了後にチャンピオンシップのトーナメントを行い、その勝者が年間勝ち点1位のチームと年間チャンピオンを争うというものです。

この変則的なリーグ運営はJリーグファンからはとても不評で、1シーズン制復活を求める声は以前から多くありました。

収益増加が飛躍的に見込める今回の巨額の放映権契約によって、2シーズン制の意味はなくなりますよね。

 

放映権料収入UPで海外有名選手も増える?放映権料の使い道

放映権料収入は各クラブに分配される仕組みですから、来年度から各クラブの収益も増加が確実です。

となると、海外の有名選手の獲得もやりやすくなりますね。

海外の有名選手と契約するとなれば、それなりの高額な契約金が必要となります。この契約金の一部を放映権料収入の一部で賄えられれば、スター選手到来で、クラブやJリーグの活性化につながってくることが期待できます。

 

まとめ

・Jリーグが一括してメディアと放映権契約を結んでいる

・『DAZN』と2017年から10年契約で総額2100億円の契約を結ぶ

・放映権料収入は各クラブに分配される

・放映権料収入の増加は海外有名選手との契約にも利用できる

・Jリーグの放映権料は収益の柱として各クラブの経営に大きく関わっている

 

『DAZN』公式サイト:http://www.dazn.com/

 

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