3歳牡馬クラシック三冠レースの最終戦で『最も強い馬が勝つ』と言われる菊花賞。芝3000mという長丁場。強い精神力が求められるタフなマラソンレースです。
秋のG1戦線の序盤に行われ、ここから年末まで競馬ファンの熱い気持ちは衰えることを知りません。特に、春に行われる皐月賞、日本ダービーの両方を制した馬が菊花賞に出てきた時は三冠がかかるため、本当に盛り上がります。
菊花賞の賞金配分と歴代配当での3連単の最高額について掘り下げていきましょう。
菊花賞の賞金配分について
菊花賞の賞金は、
1着 1億1,200万円
2着 4,500万円
3着 2,800万円
4着 1,700万円
5着 1,120万円
牡馬クラシック三冠レースの中では日本ダービーに次ぐ賞金額。ただ、その差は8000万以上あるのが逆にダービーの格の違いが際立ちます。
それでも、3歳馬限定のレースで1着賞金が1億円を超えるのはダービーと菊花賞だけです。
優勝した場合の賞金の配分は、
馬主 8,960万円
調教師 1,120万円
騎手 560万円
厩務員 560万円
となります。
菊花賞の歴代最高配当は?
菊花賞の歴代最高配当は2008年。
1着・オウケンブルースリー(1番人気)、2着・フローテーション(15番人気)、3着・ナムラクレセント(9番人気)が入り、3連単・523,990円でした。
この時の菊花賞はレース前から『何が来るかわからない』と言われていたレースだけに高配当が出ても不思議ではありませんでした。
と言うのも、ダービーを含むGI・2勝のディープスカイが天皇賞秋へ出走、皐月賞を勝ったキャプテントゥーレは故障、日本ダービー3着のブラックシェルも故障で回避と有力馬が揃って回避して波乱の予感が漂ってました。
勝ったオウケンブルースリーも初勝利が日本ダービーの後と出走メンバー中、一番遅い初勝利で1番人気にはなったものの単勝・370円と圧倒的な人気ではありませんでした。
又、3歳馬にとって3,000mは未知の距離でまだ適正距離がわからない若駒にとっては走ってみないとわからない部分が多い。その結果、2着に15番人気のフローテーションが入り高配当となりました。
主観だらけ!菊花賞の名場面
クラシック三冠最終戦なので数々の名場面がありますが、1994年の菊花賞はこの馬を負かす馬がいるのか?と思わせるほど衝撃を受けたレースでした。
史上5頭目の三冠馬の権利を持って堂々の1番人気に指示されたナリタブライアンでしたが、前走で単勝・1.0倍に指示されながらもまさかの2着。三冠は厳しいのかも?と思わせましたが、蓋を開けてみたらゴール前、残り200mから次元の違う脚で2着に7馬身もの差をつけての圧勝で史上5頭目の三冠達成。
ナリタブライアンが牡馬クラシック三冠レースで2着馬につけた着差は『15馬身と1/2』。圧倒的な強さで三冠馬になった歴史的名馬です。
まとめ
牡馬クラシック三冠の中でも3,000mと言う競走馬にとっても過酷な距離を走るため、菊花賞に勝つ馬は皐月賞やダービーに比べその後、古馬になってからも活躍する馬が多いのが特徴です。
3歳春はまだ馬の成長がわかりにくく夏を越えてから一気に強くなる馬も多く、春に好成績をあげていた馬が秋には全く通用しないケースも多々あり、菊花賞に勝ってこそ世代最強の称号が与えられると言っても過言ではありません。
春の実績馬が勝つのか?夏を越えて力をつけた上り馬が勝つのか?菊花賞で繰り広げられる予想バトルには終わりがないのです。
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