これまで目立ったタイトルを取っていない、いわば期待されていない世代として挑んだリオオリンピック最終予選。指揮官の手倉森誠監督がこの『勝てない世代』をどのように導いていくのか?その手腕に注目が集まっていましたが見事結果を出してくれました。
そんな手倉森誠監督の年俸年収はもちろん、デリケートなU−23世代を素晴らしいチームにまとめあげた舞台裏を彼の名言から探っていきましょう。
手倉森誠監督の年俸・年収は
手倉森監督の年俸は一体いくらなのか?
手倉森監督は五輪代表監督の前はベガルタ仙台の監督として活躍していました。その時の年俸額は2800万円から3600万円の間で推移していたようです。
U−23日本代表監督として、そしてA代表のコーチを兼任する現状はそれ以上の年俸、年収であることはほぼ間違いないでしょう。
具体的な年俸額は公開されていませんが、A代表の監督年俸が2億円から3億の間ということを考えるとコーチの分も含めて1億円近くはもらっているのではないかと推測します。
詳細をもしご存知の方は、コメントいただけると助かります。
手倉森誠監督の名言集!責任感と等身大の魅力
手倉森監督のコメントを知れば知るほど自身の経験から来る「広く深い思考」が伝わってきます。
早速コメントを紹介しつつ、私なりの解釈をアウトプットしていきます。
これからの日本サッカー、こんな状況から何とか世界に届くところまでのし上げていきたい。不可能なことはないんだということをこのチームからファンのみなさんは受け取って、日本をサッカーで明るい国にしていきたい
「谷間の世代」と低評価な世代だからこそ魅せられるものがある。期待されていないからこそ成功した時の反響は凄いものになる。
手倉森監督はデメリットをメリットに変え、前向きにサッカーを通じてメッセージを発信しようという”覚悟”がありますね。「サッカー監督にならなければ、金八先生のような先生になりたかった。」とどこかでコメントを残していた手倉森監督らしい教育者精神が、このコメントからヒシヒシと伝わってきます。
サッカーというスポーツは人気も注目度も高いからこそ、責任もあり、そこから伝えられるメッセージ性は非常に大きいことをよく理解して振舞っているように感じます。
部屋でよくミーティングの練習はしてますけどね
言葉のかけ方は部屋でじっくり考えていた
この短いコメントからは、U−23世代という”デリケートな若者”には自分の言葉一つで良くも悪くもガラりと変わってしまう影響力があることを認識し、凄く意識していることが伝わってきます。
もちろん、監督という立場はそういうものなのですが、練習をするくらい気をつけているのが手倉森監督らしいというかそんな気がします。
世の学校の先生たちに対して、将来はセミナーや講演会をやってほしいですね。
仙台当時から今も続けているのが、試合で起用しない選手と必ず1対1の個人面談を行うこと。自らがやけを起こした経験から、苦しむ選手の胸中を理解。『おまえたちには可能性がある』と納得させ、チームを一丸にした。
これはなかなかできることではないかなと。
目の前の勝負に集中してしまうと、先発する選手のケアに重点を置きそうなところですが、逆に起用しない選手側をしっかりとケアするところは自身の苦労から来ているのでしょう。
「人格の差は、苦労の差」
このエピソードを読んで私はこの言葉が頭に浮かびました。苦労することで相手の気持ちがわかる、想像できるようになる。監督という立場はモチベーター的な要素は凄く重要なんだと改めて気付かされます。
ちょっと手倉森監督自身のコメントではないですが、そのツッコミはなしで(笑)
ピリピリすべき局面で余裕でいるのは正直、難しかった。皆さんの前でポジティブでいられるのは、その前に心の中で最悪の事態を想像する作業を繰り返しているから。ふと1人になった時、負ける怖さを考えたら沈んだ日もあったし、できものが全く治らなかった時もある。でも自分は何か困れば仲間にしゃべっちゃうので。重圧は半分、喜びは倍。それが生命線です。
このコメントからも、監督はモチベーターという色あいが濃いことが分かりますね。
指揮官がオタオタしていたら、選手もコーチもスタッフもオタオタしてしまいます。そこは全て監督が背負って導いていく必要があると。
勝負は多くの場合想定通りにいかないと思いますが、それでも最悪の最悪のシナリオを想定してその対処法までプランニングしておけば慌てなくて済むということでしょう。
リーダーたるもの、常にポジティブに導いていくことが重要であり、そのためには強い精神力が必要ですね。ただ、手倉森監督はおそらく繊細な方。
相当なプレッシャーなのだと思います。
でも、こういうことを正直にコメントするところが親しみを感じますし、若い選手たちにとても良き指導者なんでしょうね。
選手たちが集合写真に収まろうとする中、「水をかけらえるとは思っていなかった。かけられたらどうでもいい」と最前列に滑り込んで登場。満面の笑みを浮かべて写真撮影に応じた。
「あの一瞬だけはね、おどけてみました」と白い歯を見せた指揮官だったが、「嫁から、はしゃぎ過ぎと言われました」と苦笑した。
こういうのって、若い選手は大好きですよね!
指揮官自らがノリノリで喜びを爆発してくれたらチームの一体感は凄まじいものとなるでしょう。こういう等身大で素直な部分は若者の指導者向けですね。勉強になります。
2点取られてムカついてた。
そして、最後にご紹介する名言がこちら。
この言葉はインタビュー時に聞いて凄く印象に残っています。
監督が「ムカついてた」って(笑)選手の気持ちを代弁してくれているようで、出場した選手もベンチで鼓舞し続けた選手もスタッフも皆スカッとしたことでしょうね。
言葉一つで人の気持ちってガラッと変えられますし、選手たちと同じ気持ちを持って戦っているからこその一言だと感じました。
まとめ
手倉森ジャパンがここまで最終予選で結果を残した理由が少し見えてきたような気がします。
改めて、サッカーはチームプレーだと認識させてもらいましたし、勝負はモチベーション(気持ち)が強く強く影響することも学ばせてもらいました。
「最後は気持ち」
リオオリンピックもメダル目指して、若者たちを等身大で導いてくれることでしょう。
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