フェルナンド・トーレス選手のサガン鳥栖への電撃移籍が発表されました。
年俸推移はもちろんですが、アトレティコ・マドリードとサガン鳥栖を比較してトーレス選手を迎える財源はあるのでしょうか。気になるおカネの事情を調べてみました。
フェルナンド・トーレスの年俸推移！
元スペイン代表ＦＷフェルナンドトーレス（３４）が１０日、Ｊ１鳥栖に移籍することを発表した。昨シーズン限りでのＡマドリード（スペイン）退団決定後、早くから交渉が重ねられてきたが、一時は破談説も浮上するなど行方は二転三転。欧州をはじめ、米国、中国など複数クラブがオファーする争奪戦を、鳥栖が制した。１５日に来日し、都内で入団会見を行う予定。
神の子（エル・ニーニョ）とも呼ばれる世界的大スターがサガン鳥栖に移籍すると報じられました。15日には記者会見を開き、正式に会見。新天地に鳥栖を選んだ理由などを述べました。
フェルナンド・トーレス選手の移籍に際して、サガン鳥栖から公式な年俸や移籍金、契約年数は発表されていません。
ですが、交渉段階では推定年俸約8億円を提示したと言われていますので、同額かそれ以上であると推察されます。
古巣アトレティコ・マドリード時代の年俸は推定約5億円とも噂されており、今回トーレス選手獲得のために多くのチームが競合する際のひとつの指標にもなったようです。
サガン鳥栖にそんな財源はあるのか？
今季でアトレティコ・マドリードを退団したトーレス選手に猛烈なアプローチを続けてきたのがサガン鳥栖でした。一時は鳥栖への完全移籍をフライング発表してしまうなどひと悶着あり、さらに一時はまとまりそうだった話が金銭面で折り合いがつかず破談直前に追い込まれたりと、紆余曲折を経ての移籍発表です。
アメリカ・ヨーロッパ・中国といった競合を制しての入団発表となるわけですが、それほどまでのスター選手を迎えるだけの財源がサガン鳥栖にはあるのでしょうか。
実は結構儲かってる？
実はサガン鳥栖は、地方に拠点を置くＪ１チームでありながらその営業収益は2018年段階で約33億円！
本拠地のある佐賀県鳥栖市の人口は少ないですし、地方のクラブであるにもかかわらずの健闘ぶりです。その収入内訳を見ると秘密が見えてきます。全体の約半分が広告料収入なのです。それを可能にしたのが、サガン鳥栖の親会社であるサガン・ドリームスの現社長、竹原稔氏の手腕があると言われています。
社長が敏腕過ぎる！
竹原社長は1996年に会社を設立し、「らいふ薬局」という薬局チェーンを展開した経歴を持ちます。無から有を生み出すスタイルは多くの苦労を経験したがゆえの功績であり、関係者も「竹原社長のお金の集め方はすごい」と唸るほどです。
竹原社長は「選択と集中」とスローガンに改革に着手します。転換点となったのが2015年の株式会社Cygamesとのスポンサー提携です。
Cygamesといえば多くの人気ソーシャルゲームを世に送り出している会社ですが、サガン鳥栖とのスポンサー契約に至ったきっかけはCygamesの社長が佐賀県出身ということにあるようです。
帰省されるたびに佐賀県に元気がないと嘆いていたところ、竹原社長が声を掛けて縁ができたとのこと。それを転機に2016年には黒字回復。そこからサガン鳥栖は大型補強を開始します。
ブンデスリーガの名監督や、イタリア代表の守護神、元日本代表や他チームのエースまで、積極的に声がけを敢行。黒字に転じたことで攻めの補強が可能になっているのです。
今回のトーレス選手の招聘も攻めの補強の一手と考えられます。地方チームでありながら効果的なスポンサー提携によって広告収入を確保し、勝てるチームにすることで入場料収入も増やしていく。好循環を生み出した竹原社長の手腕が結実したものと言えるでしょう。
まとめ
トーレス選手の加入により、サガン鳥栖はますます盛り上がりをみせるでしょう。
佐賀県に元気を与えたい。そんな思いから転機を迎えたサガン鳥栖。
収益は過去最高額を突破し、更なる好循環が期待されます。トーレス選手が佐賀県に新しい風を吹き込むのか？広告収益だけではなく、観客の動員も今後の鍵となりそうですね。
※参考
www.saga-s.co.jp/articles/-/209762
thepage.jp/detail/20170306-00000002-wordleafs?
www.footballchannel.jp/2017/08/02/post224584
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